日銀は政策金利を据え置き。住宅ローン金利と神戸の中古マンション市況
日本銀行は10月29〜30日の金融政策決定会合で、政策金利を1.25%程度に据え置きました。住宅ローンの金利と、神戸の中古マンション市場はいまどうなっているのか。公表されたデータをもとに、売却・購入を考えている方が押さえておきたい数字を整理しました。
(10月30日の会合で据え置き)1.25%程度次の焦点は12月の会合
(2026年10月・借入期間21〜35年)3.830%融資率9割以下・買取型
成約㎡単価(2026年7〜9月期)39.12万円前年同期比 +2.7%
1. 金利 ― 10月は据え置き、焦点は12月
日銀は10月30日、政策金利を1.25%程度に据え置くことを決めました(賛成8・反対1。反対した委員は1.5%への利上げを提案)。あわせて、基調的な物価上昇率について「2%の物価安定目標とおおむね整合的な水準」との見方を示しています。9月に利上げしたばかりということもあり、市場の関心は、次の利上げが12月の会合になるかどうかに移っています。
長期固定型の住宅ローンでは、住宅金融支援機構の【フラット35】(買取型)の10月の最頻金利が、借入期間21〜35年・融資率9割以下で年3.830%、借入期間20年以下で年3.510%となっています(11月の金利は月初に公表されます)。変動金利型は、各金融機関が基準金利を見直す時期によって、返済額に反映されるタイミングが異なります。お借り入れ中の方は、ご利用の金融機関からの案内をご確認ください。
2. 神戸の中古マンション ― 件数は減少、単価は上昇を維持
近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)が10月20日に公表した2026年7〜9月期のレポートでは、近畿圏全体の中古マンションの成約㎡単価が前年同期比マイナス1.5%と、26四半期ぶりに下落しました。成約件数も3四半期連続で減少しています。
そのなかで神戸市と阪神間は、成約㎡単価・成約価格ともに前年を上回りました。一方、神戸市の成約件数は前年同期比マイナス9.2%と、10四半期ぶりに減少しています。価格は底堅いものの、取引のペースはやや落ち着いてきた、というのがこの3か月の姿です。
| 2026年7〜9月期 | 成約件数 | 前年比 | ㎡単価 | 前年比 | 成約価格 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 神戸市 | 602件 | -9.2% | 39.12万円 | +2.7% | 2,691万円 | +1.6% |
| 阪神間 | 486件 | -12.3% | 42.60万円 | +3.8% | 3,224万円 | +6.6% |
| 近畿圏 全体 | 4,342件 | -10.7% | 46.55万円 | -1.5% | 3,143万円 | -2.0% |
出典:近畿レインズ「季刊市況トレンドレポート 2026年7〜9月期」。阪神間は尼崎・西宮・芦屋・宝塚・伊丹・川西・三田の各市と猪名川町。近畿圏全体の中古マンション在庫件数は22,065件(9月末・前年比+3.3%)。
3. 売る方・買う方へ
売却をお考えの方:神戸市の単価は前年を上回っていますが、成約件数は減っており、買い手が物件を選ぶ余地が広がりつつあります。価格設定は、周辺の直近の成約事例に照らして根拠を持って決めることが、これまで以上に大切になります。
購入をお考えの方:金利の先行きを見ながら、変動・固定それぞれで毎月の返済額がどう変わるかを、借り入れ前に試算しておくと安心です。金利の見通しは専門家の間でも分かれるため、「何%まで上がっても無理なく返せるか」という視点で予算を考えるのがおすすめです。
ご所有のマンションがいまいくらで売れるのか、購入の予算をどう組むか。数字の読み方も含めて、担当エージェントがご相談を承ります。
無料相談・査定を申し込む →Sources
- 近畿レインズ「季刊市況トレンドレポート 2026年7〜9月期」(2026年10月20日公表)
- 住宅金融支援機構【フラット35】最新の金利情報(2026年10月申込分)
- 日本銀行「金融政策決定会合の決定内容」(2026年10月30日の会合)
- マネクリ(マネックス証券)「【日銀金融政策決定会合】政策金利は1.25%で据え置き 基調物価は2%目標と概ね整合的な水準に」
- 大和総研「10月会合で日銀は政策金利を据え置き 2%の物価安定に向け利上げ継続へ」(2026年10月30日)
※ 本記事は公表データをもとにした情報提供を目的としたもので、特定の取引や借入れを勧めるものではありません。金利・統計値は公表元の最新情報をご確認ください。数値は記事作成日(2026年10月31日)時点のものです。